日本の未来について話そう

「日本の未来について話そう」という本を読みました。65人の著者が執筆、マッキンゼーが編集したものです。ロッテの元バレンタイン監督やサッカーの岡田監督も登場します。東日本大震災の後(2011年7月)に出版されていますが、震災前から出版準備をしていたようです。


大震災は大きなインパクトがあったが、日本の本質的課題は以前から変わっていない、という厳しい指摘をしながらも、明るい未来を創っていくことが出来る、という希望を与えてくれました。65人の著者はそれぞれの視点で日本の現状を分析していますが、煎じつめるとみな同じことを言おうとしていることに気付きます。


グローバル化への遅れ、内向き志向、変化を嫌う修正、リーダーシップの欠如、国の債務、、、暗くなる話題ばかりです。課題は明確、目指す方向性も見えているのに実行することが出来ない、というのが最大の問題ということも何名もの方が指摘をしていました。


それでも、著者達は日本の未来にはポジティブです。特に海外の方は、一様に日本の力強さを確信していると記述しています。マッキンゼーが「ポジティブに書いてね」とお願いしたのかな、という気もしますが読んでいて力が湧いてきます。


リクルートで、杉並区の中学校の校長として改革を行った藤原和博さんのエピソードを読むと、自らリスクをとってでも日本の教育を変えていきたいという想いが伝わってきます。他人事ではく、自分自身も日本の明るい未来を創るために貢献したい、という想いを一層強く持つようになります。


日本の未来について話そう

日本の未来について話そう