巷説百物語
京極夏彦さんの「巷説百物語」を読みました。
以前、百鬼夜行シリーズを読んで以来の京極本です。
百鬼夜行シリーズは、どれも分厚く「レンガ本」などと呼ばれているようですが、
今回は短編小説、サクサク読めます。
百鬼夜行シリーズでは、妖怪の仕業に見える不可解な事件を、
中禅寺秋彦(京極堂)がロジカルに解きほぐしてきます。
(作中では「憑き物落とし」と読んでいます)
巷説百物語も「妖怪モノ」ですが一味違います。
人間関係のアヤというか、感情のシコリが残りそうな難題を、
妖怪の仕業として演出し、解決していきます。
話の表面だけ追っていくと怪奇話なのですが、
各話の最後に演出のタネが明かされます。
ヘタな推理小説よりも断然面白いです。
続編も出ているようなので、読んでみようかと思います。
京極夏彦さんの小説は中毒性があります・・・
読みだすと止まらなくなる。
巷説百物語
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%B7%E8%AA%AC%E7%99%BE%E7%89%A9%E8%AA%9E
百鬼夜行シリーズ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E9%AC%BC%E5%A4%9C%E8%A1%8C%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA
- 作者: 京極夏彦,FISCO
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2003/06/22
- メディア: 文庫
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ドラマにもなっているのですね。
原作と、かなり雰囲気が違うようですが・・・
http://www.wowow.co.jp/dramaw/hinoenma/