Economics for managers 中間試験

Economics for managersの中間試験が終了しました。この科目は、
前半・・・Microeconomics(ミクロ経済学)
後半・・・Macroeconomics(マクロ経済学)
という構成になっており、中間試験はミクロ経済学のテストでした。


全10問、3時間。序盤のんびりしていたら、結構時間がギリギリでした。
ミクロ経済学は想像していたよりも面白かったです。需要と供給の考えを基本に分析をするのですが、シンプルな原則でありながら、応用範囲が広くいろいろな示唆が得られ美しいと感じました。


たとえば、、、
イノベーションにより生産性が向上すると、供給量は増える。ただし、生産者の売上が増えるかは自明ではない。販売量が増えることによって、価格が下がる。価格の下がり具合の方が、販売量増加よりも大きいときは売上が減る。
・税金を消費者にかけても、生産者にかけても結果は変わらない。需要の価格弾力性(消費者側)、供給の価格弾力性(生産者側)のうち、弾力性が低い方に多くの税負担がかかる。
・政府の規制(税金、輸入規制、、、)は必ず経済の効率を落とす。ただし、市場原理だけで解決出来ない問題(外部性)があるときは政府が介入した方が社会全体にとって良い。環境保護のための規制、排出権取引、教育に対する補助、特許制度、、、などなど。
・「参入企業数」「参入障壁」「商品差別化」などの観点から市場を1)競争市場、2)独占的競争市場、3)寡占市場、4)独占市場と分類することが出来る。競争市場、独占的競争市場における企業は、長期的には利益を上げることが出来ない(トントンになる)。


これまで、企業行動は利益を上げることが一つの目的だと思っていましたが、競争市場では原理的には利益をあげられないということが、経済学の理論となっていることに衝撃を受けました。


では、競争市場における企業は何を目指せば良いのか??
現実には他社よりも生産性を上げることで、利益を生むことが出来るから、生産性向上を目指す?
差別化した商品を作る? →しかし、理論的には商品が差別化された市場:独占的競争市場でも企業は利益を上げることは出来ない。
自社の利益を目的とせず、市場に貢献することを目的とする(需要と供給を満足する量、価格で提供する)。


ふぅむ。


こう考えていると、企業が合併して寡占化に進もうとする理由が分かる気がしてきました。