評価経済社会
「評価経済社会(岡田 斗司夫)」を読みました。
かなり示唆に富む本です。
時代の先を行く内容ですが、最初に書いたのが1995年というので驚きです。
諸所で言われているように、インターネットにより、世の中の仕組みが大きく変わってきています。「第三の波(*1)」とも表現されるように、「農業革命(第一の波)」「産業革命(第二の波)」に続く大きな変化の只中という認識です。
著者によると、
技術的な側面よりも価値観、世界観が変わる(パラダイムシフト *2)ことの方が重要
ということです。
従来の価値観(貨幣経済社会)から、新しい価値観(評価経済社会)は何が違うのか?
(引用)------------------
ネットの発達によって、歴史上初めてすべての人々が被洗脳者(*注;「メディアから影響を受ける」という意味)から「双方向に影響を受ける/与える人」になる。それによって評価経済社会が始まる。
人々のニーズをつかみ、最も効率よくそれを生産して販売することによって、多くの富を得られるのが、貨幣経済競争社会。それに対し、人々の不安や不満をつかみ、最も効率よくそれを解消する方法を提案することによって、多くの人に影響を与え、尊敬と称賛を得られるのが、評価経済競争社会。
(p177)
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人に与える「影響力」と、他社によるその「評価」が重視される世の中になるという予測です。
巻頭の帯に書かれている、
「twitterのフォロワーをお金で買うことはできません」
という一文が評価経済社会の意味するところを、うまく表しています。
具体的な事例として、、
・Appleの成功
・東京ディズニーリゾートの人気
・twitter、SNS、Amazonのカスタマーレビュー、You tube、ニコニコ動画、Ustreamの台頭
などが挙げられています。
先日、私が対談を聞きにった、
・ライフネット生命
・ちきりんさん
も評価経済社会の到来を感じ取って行動しているように見えます。
とっても示唆に富む内容なので、色々と考えてしまいます。
もうちょっと頭を整理して再度アップしたいと思います。
- 作者: 岡田斗司夫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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(*1)アルビン・トフラー 第3の波
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%BC
(*2)パラダイム・シフト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88