MIS試験修了

MIS(経営情報システム)の最終試験を受けました。
このところMISの勉強に時間を割くことが出来ず、ほぼ試験対策をせぬまま臨むことになってしまいました。


試験中に教科書やディスカッションボードの議論を見直しながら何とか解答しましたが、はなはだ不安です。
無事パスしていることを祈ります。


もともとITに疎いことと、MIS受講期間中あまり勉強時間を確保出来ず、
あまりコミット出来なかったことから、これまで受講した科目の中で最も理解が浅いような気がしています。


受講当初は、ニコラス・カーの議論のようにITはインフラであって、
ITで差別化することは出来ないのではないか、と考えていましたが、
学ぶ中で「必ずしもそうではないかも」と考えるようになりました。


グループワークではハーレーダビットソンジャパンが導入したCRMに関して考察を行いました。
(今回のグループワークでは、あまり貢献出来ずメンバーの皆さんに迷惑をかけてしまいました。)


ハーレーダビッドソンがめざした顧客との絆づくり」という本を参考にレポートを作成しましたが、
情報システムとは直接関係ないところでも、なかなか興味深い本でした。

日本発ハーレダビッドソンがめざした顧客との「絆」づくり

日本発ハーレダビッドソンがめざした顧客との「絆」づくり


著者はハーレーダビッドソンジャパン(HDJ)社長で、元はトヨタに勤めていらっしゃった方です。
HDJはアメリカ本社のハーレーダビッドソンの日本販社だそうです。
日本のバイク業界は1982年頃をピークに減少傾向にありますが(※)、
そんななかHDJは奥井社長のもと20年間売上を伸ばし続けているのだそうです。
(※)http://www.erca.go.jp/taiki/siryou/pdf/W_A_011.pdf


ハーレーというと一部のコアなお客さんにリピーターになってもらい、
高いバイクを繰り返し買ってもらうという、
顧客密着型リピート率重視の企業かと思っていましたが、
実際はそうでもないようです。


「衰退産業で既存顧客重視の戦略を取ると、全体のパイが減る中ジリ貧になる。
衰退産業でこそ新規顧客重視の戦略を取らねばならない。」
と考え、新規顧客重視の戦略を取り成功を収めてきたようです。
この辺りの考え方とCRM(Custumor Relationship Management)システムの関係性について
詳細に議論しており、なかなか興味深かったです。


HDJは401cc以上のバイクでトップシェア(25%程度)となっているようです。
とはいえまだまだパイを伸ばす余地はありそうなので、今後も好調は続くのでしょうか。
http://sasori-inoshishi.cocolog-nifty.com/bike/2007/01/10-d2c5.html


どのようなケースでHDJのような戦略が機能し、どのようなケースでは機能しないのか、
興味があるところです。