自由であるということ

先日”ちきりん”さんの「ゆるく考えよう」という本を読みました。

おちゃらけ社会派”を自称する「Chikirinの日記」というブログの筆者の本です。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/

ちきりんさんのブログは、
世の中のことを、ちょっと違う角度から分析、考察して記事にまとめており、
読むたびに「なるほどなぁ」と発見があります。

今回出版された著書は、ブログの記事をベースに書かれていますが、
一貫したメッセージを持たせてまとめられており、新たな発見があり、
とても楽しむことが出来ました。


この本のキーメッセージは、
「自分の人生は自分で決めよう!」
ということなのかな、と受け止めました。


仕事の仕方、家族との関係、時間の使い方、お金の使い方などなど、
様々な視点から議論をされていますが、根底に流れる考えは、
他の人が準備した生き方、価値観に流されることなく
自分の人生を生きましょう。ということ。


日本が豊かになって、成熟した社会になった今、
一人ひとりが自分の生き方を決めていくことの重要性が増していると感じています。


かつて途上国時代、豊かさを追い求めて、ガムシャラに働いていれば、
その先に”幸せ”が待っていたのだと思います。
(少なくとも、頑張る過程では”幸せ”が待っていると期待出来ていたのだと思います)


しかし先進国となった今、
「ガムシャラに頑張って働いたら”幸せ”になれる」
と実感出来る人は少ないのではないかな、と思います。
それなのに「頑張るのは美徳」「頑張らない奴は怠け者でダメな奴だ」という
暗黙の”空気”のような風潮に流され、頑張ることをやめられない人も多いのではないでしょうか。


自分の意志で頑張ることを決めた人は全く問題はないのですが、
(このような人は「怠けることが美徳」という風潮の下でも頑張ることでしょう)
なんとなく世の中の風潮に流されて頑張ることを強いられている人はどうでしょうか?


世の中の構図が変わり(たとえば、人口動態が大きく変わっています※)
日本が常に成長し続けることは期待できないので、
頑張れば物質的に満たされる、という可能性も低いでしょう。

※人口動態の変化
http://d.hatena.ne.jp/ushikubou/20110106


さらに、自分の本心と異なることを続けることによるストレスが加わり、
とても”幸せ”とは言えないでしょう。


”幸せ”に生きるには、周りに流されずに生き方を自分で決めていくことが
ますます重要になっていると言えます。


この本を読み、かつての上司の言葉を思い出しました。


「意志ある者は自由」


まだまだ周りに流されてしまうことが多い私ですが、自由でありたいものです。


ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

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