組織行動論(MRO)

昨年11月〜年末にかけ「組織行動論:Management Roll in Organization(MRO)」を受講しました。一か月間と短期間でしたが、相当に密度が濃い講座でした。

コンテンツは↓の感じです。
・組織の中での、個人の行動を分析する理論(心理学に近い内容)
・チーム、リーダーシップに関する考え方
・組織構造、組織設計の考え方
・新しい組織形態〜ネットワーク組織〜

全体的に理論的、抽象的な議論がメインでしたが、今まで考えたこともなかったような内容が多く、非常に有意義でした。仕事にそのまま使えるか?というと、即効性はないかもしれません。ただ講座の中で先生も仰っていましたが、理論を体系的に学び、学んだ内容を職場で意識してみることで、次第に職場での行動も変わってくるように思います。そして、将来マネジャーになった際にどのように振る舞えばよいか、が少し見えてくると期待しています。

講座のディスカッションを通して、「自分は抽象的な議論が好きなのかもしれないなぁ」と今更ながら発見しました。大学以来、抽象的な議論から遠ざかっていましたが、理論的な考察をすることが純粋に楽しいと感じました。他の受講生から「理論的、抽象的で理解しづらい投稿が多い」という批判もありましたが、おそらく私の投稿も批判の対象だと思っています。ちょっと申し訳なく思いました。

抽象的な議論を楽しむだけでは趣味の世界になってしまうので、もちろん実践への活かし方も考えていく必要があります。

MROも(Marketingと同じように) 1)ディスカッション、2)グループワーク、3)最終試験 の三つで評価されます(結果は、まだ出ていません)。

1)ディスカッション
講座の受講生が多かったため(約90人)、投稿件数が多く投稿を読むだけでも大変でした。一週間に700件を超える投稿があり、流石にビックリしました(あまりに件数が多すぎて読み切れないという指摘があり、途中からディスカッショングループを二つに分割するという措置が取られました)。

MROのディスカッションでも、他の方の投稿を読み、自分で書くというプロセスを経ることで理解を深めることが出来ました。自分の主張を他の人に分かってもらうように書こうとすると、講義受講や教科書を読む際に主体的にならざるを得ず、いっそう深く考えるようになります。アウトプットを前提とした学習の効果を実感しています。


2)グループワーク(レポート課題)
提示された課題5つの中から1つを選択し、取り組みます。私達のグループは「イノベーションを創出する組織とは?」という課題に取り組みました。

MROのグループワークでは、リーダーを志願しました。メンバーの居住地がバラバラであり、リアルで会うことは不可能、年齢・BOND入学期も方々がほとんど、と不安いっぱいでしたが、チームワークが素晴らしく、無事レポートを完成させることが出来ました。感謝です。

今回のグループワークでもスカイプが大活躍でした。毎回、スカイプ会議でファシリテーター役(?)を務めて下さった方がいらっしゃり、非常に効率的にミーティングを進めることが出来ました。平均30分/1回程度でした。事前にマイルストンを立て、進捗を確認しながら進めることで、大きな混乱なく進められたかな、と思っています。一度、グループワークのメンバーの皆さんともお会いしたいものです。


3)最終試験
Marketingと同様にオンライン試験。2問 /3時間の試験でした。やはり時間ギリギリでした。。。


講座中に読んだ本
1)教科書1:組織行動のマネジメント

組織行動のマネジメント―入門から実践へ

組織行動のマネジメント―入門から実践へ

2)教科書2:ネットワーク組織
ネットワーク組織―社会ネットワーク論からの新たな組織像

ネットワーク組織―社会ネットワーク論からの新たな組織像

3)教科書3:デルの革命
デルの革命 - 「ダイレクト」戦略で産業を変える (日経ビジネス人文庫)

デルの革命 - 「ダイレクト」戦略で産業を変える (日経ビジネス人文庫)

4)ACディスカッションで、他の受講生から紹介してもらった本(読み途中):セムラーイズム
ブラジルの「セムコ」というコングロマリット企業に関する本です。
「マネジメントしない」というのが最大の特徴です。
とことん従業員を信頼し、従業員の意志で会社を運営しています。
これまで常識と信じていたものを、ことごとく否定してくれます。
セムラーイズム 全員参加の経営革命 (ソフトバンク文庫)

セムラーイズム 全員参加の経営革命 (ソフトバンク文庫)