北欧の旅(4) ストックホルム


【5日目】 ストックホルム(ガムラ・スタン、市街地)
楽しかったシリヤ・ラインの旅も終りストックホルムに到着です。
船を降りたのが10時前、そこから地下鉄でホテルに向かい10時半頃に到着。
荷物だけ置かせてもらおうと思っていましがた、揉めることなくチェックインさせてもらえました。
ストックホルムには二泊。もうちょっと長居したかったな、という感じです。
ちなみにヘルシンキストックホルムは時差1時間、ストックホルムの方が1時間遅いです。


ホテルで少し休んでから街に繰り出しました。
中世の街がそのまま残っている「ガムラ・スタン」を散策。
ストックホルムは多くの小さな島から成り立っていますが、ガムラ・スタンも一つの島です。
一周歩いて20分程度の大きさ。レストラン、カフェ、アンティークショップなどが立ち並んでいました。


石畳に細い道、広場や大聖堂に王宮があり、、、といわゆる中世ヨーロッパの街並みが残っています。
ストックホルム市は戦争でも空襲を受けず、当時の街並みがそのまま保存されているとか。
ガムラ・スタンは魔女の宅急便の舞台づくりの参考にされたという話もあるようですが、
確かに魔女の宅急便のイメージそのまま。


広場にはノーベル博物館があり、歴代のノーベル賞受賞者に関する展示を見ることが出来ました。
2000年以降、日本人ノーベル賞を受賞された方が多く(9名)、
思っていたより日本人の存在感があるなぁ、という印象。
近年受賞された方を中心に展示されていたので、そのうように感じただけかもしれませんが。

館内を案内して下さった女性のガイドさんは田中耕一さんがお気に入りだった様子。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E5%8F%97%E8%B3%9E%E8%80%85

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市庁舎の建物に登ることが出来、そこからの眺めが素晴らしい、という話を聞いていたので市庁舎へ。
ガムラスタンから橋を渡り市庁舎に到着、ここまで徒歩10分くらい。
館内に入るには現地申し込みのツアーに参加する必要があるのですが、
なんとツアーが3時間待ち・・・ さすがに待てずに諦めました。
結局、滞在中に市庁舎に登ることが出来ず、一つの心残り。

逆光で良い写真がありませんでしたが外観はこんな感じ。


諦めて市の中心部:ストックホルム中央駅〜セルゲル広場 に移動。
ガムラ・スタンとは打って変わって都会の様相。整備された日本、というイメージ。

ストックホルムの都市開発には「意志」を感じます。
市街地、ガムラ・スタンのような中世の街並み、スウェーデン文化を保存した野外博物館「スカンセン」(後述)を、
それぞれ区画ごとに整備し景観を統一しています。

また、道路の脇には自転車専用レーンがあり、みなキチンと守っています。
そのため、通行時の混乱が少なく整備された印象を受けます。

さらに、街中でストックホルム市の将来を考える、という展示場?があり、
そこでストックホルム市の2030年ビジョンを語った冊子を手に入れました。
2030年の都市の在り方を議論することも凄いですが、スウェーデン語、英語両方で発行されているのも凄い。
この冊子の中でも将来の都市開発に関して、詳細に論じられていました。


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調べると、ストックホルム市の、なんと9割が市有地(私有地ではなく)。
これなら計画的に都市計画を進められそう?
http://janjan.voicejapan.org/world/0702/0702230532/1.php


都市計画の歴史を見ると、17世紀から近代的な都市計画を始めたということです。
ストックホルムは戦争で被害を受けなかったので、古い街がそのまま残っているのですが、
人口流入による都市拡大でも破綻しなかったのは凄いと思いました。

住宅地開発をす際、入居者の年齢層がバラけるように、徐々に建設を進めるなど、
過去の反省をキチっと活かしているのにも感心です。
http://www3.plala.or.jp/omoty/sto-city/houkoku.htm

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街中ではショッピング街を歩き、デパートを探索。ここでMUJIを見つけました。
この辺りで時間は16時。前日、船旅であまり寝なかったため、急激に疲れが。。
一旦ホテルに戻り休養を取ることにしました。

ホテルに帰り2時間ほど仮眠、休憩をした後、晩御飯を食べに出ました。
何となくお米が食べたくなってきたのと、街中で"SUSHI"の文字をよく見かけたのが気になり、
寿司屋さんに行ってきました。

お店はかなり広く、50人〜60人くらいは入れそう。
現地の方もそれなりに(15人くらい)入っていました。

全ての料理にお味噌汁がついています。まさか北欧で味噌汁を飲めるとは思っていませんでした。
お寿司屋さんと書いてありますが、お寿司の他にも、
焼き肉定食、ラーメン、焼き鳥丼、、、などなど日本風のメニューがたくさん。
周りを見渡しても寿司を食べているのは2割くらい、他は定食メニューを食べていました。
「SUSHI=日本料理」という感覚なんでしょうかね。


お寿司を食べた後、カフェで一杯コーヒーを飲んでこの日はホテルに戻りました。

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【6日目】 ストックホルム(スカンセン)
スカンセン(スウェーデンの伝統文化を保存した野外博物館、島一つを使用)に行ってきました。
バスやトラム(路面電車)でも行けますが、フェリーで。ガムラスタンの端っこから出発です。

ヘルシンキでも見ましたが、島を一つ使った野外博物館というのにビックリ。なかなか大胆です。
19世紀、産業革命の影響で急速に工業化する過程で、スウェーデンの伝統文化が失われることを危惧して
この野外博物館を建設したようです。


伝統的なスウェーデン農家の建物、教会やガラス細工、パン作りなどの伝統工芸の展示、実演、
クマ、カワウソ、トナカイなどスカンジナビア半島特有の動物の展示(動物園形式)がありました。
結構広く、ゆっくり歩いて回ると2時間くらいかかります。

どことなく日本の田舎の光景と似ており、ホッとします。

  

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この後はガムラ・スタン、市街地を散歩した後ホテルへ。
楽しかった北欧の旅もいよいよ最後です。


【7日目】 帰路
飛行機は14:10発。空港に12時頃には着きたいので、ホテルを10:30頃には出たい。
あまり時間がありません。最後の散歩、ということでガムラ・スタンを少し歩き、
広場のオープン・カフェでこの旅を振り返っていました。。。


、、とゆっくりする時間はあまりなく、ホテルに引き返し空港へ向かいます。
空港バスはストックホルム中央駅から出ているのですが、駅の案内がスウェーデン語で多少迷いました。
これだけ英語が通じるのに、なぜ英語の案内がない・・・


空港までは駅からバスで40分程度、空港でお土産を到着して帰国準備です。
ストックホルムから日本への直行便はなく、ヘルシンキ経由で帰りました。
船では17時間かかりましたが、飛行機では40分!東京→北海道より近い!


乗換のヘルシンキの入国審査で1時間ほど待たされ、ヘルシンキ→成田便の出発にギリギリでしたが、
大きなトラブルはなく帰路につきました。


この旅は天候にも恵まれ、非常に快適に過ごせました。
夏の北欧は涼しく、日も長く最高。
物価は高いですが、街は綺麗で活気がありながらも落ち着きを感じる、
暮らしやすそうなところでした。
夏の間だけでも移住したいくらいです。冬の北欧は過酷なのでしょうが・・・