覚悟を引き出すコーチング
コーチングを学んでいる友人から、
「自分を知るためのセッション」を受けました。
9つの質問への答えを考えるプロセスを通じ、
自分の強み・欲求を発見しながら、今後の生き方を考えていきます。
友人が語った言葉が非常に印象的でした。
(表現に多少誤りがあるかもしれません。)
「パフェのスプーンは、パフェを食べるには便利で最適ですが、
カレーライスを食べるには向きません。
あなたのスプーンはどのような形ですか?
自身のスプーンの形を自覚し、スプーンに合った場で活躍することで
自分を最大限に活かすことが出来ます。
まさに人生の”ブルーオーシャン戦略”です。」
もちろんセッション一回で自分のスプーンの形が明確に分かるわけではありませんが、
少なくともスプーンの片鱗を見ることが出来たことと、
このような考え方をするキッカケを得られたのは大きな成果でした。
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同じ時期に京極夏彦さんの「巷説百物語」を読んでいました。
(先日のブログにも紹介しました)
http://d.hatena.ne.jp/ushikubou/20110626/1309077489
登場人物の一人に「山岡百介」という人がいます。
武家の生まれだが、商人の家に養子となります。
店主になれる立場にありながら、早々とお店は譲ってしまい、作家を目指しています。
お店の人々に養ってもらいながら、全国を歩き回り怪談話を収集、
将来は「百物語」として怪談話を出版することっを夢見ていますが、
いまは人情物などを書いて収入を得ています。
金持ち家のフリーター息子、といったところ。
全国を旅する中で、又一をはじめとする「悪党(”裏”の世界の者たち)」に出会い、
魅かれていきます。又一たちが張り巡らせる「仕掛け」に関わりながら、
どっぷりとは浸かりきれない。かといって、お店を営む”表”の世界に生きる気にもならない。
そんな自身を評して「自分は半端もの。表に生きるか裏に生きるかの覚悟がない」と言います。
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コーチングセッションの話に戻ります。
自分を振り返ると、どのような道に進みたいかを、未だ決められていません。
色々な分野に興味があるというと聞こえは良いですが、
覚悟がないことと背中合わせです。
興味分野が移り変わるのは構わないと思いますが、覚悟を持って取り組まないと、
今このときにコミットすることが出来ません。
コミットしなければ、当然成果は限定的です。
とはいっても、何もないとこで覚悟を決めるのは無謀かと思います。
最初に始めたことが自分に合っていることだ、と半ば盲目的に信じたり、
思考錯誤を続けながら、自分にフィットするものに出会うのを待つ、とか
今やっていることを自分にフィットするように工夫して変えていく、とか
とりあえず覚悟を決めてしまう、とかいったやり方もあります。
ただ、もうちょっと「戦略的というか意識的に覚悟を決める」方法もあるのでは。
自分の強み・欲求を知って、意識的にやることをシフトしていく、というのは
一つの有効な方法論なんだな、ということに気付きました。